昔々 あるところにまだ学生だった頃のおたくがいました。
ある日、ぼくは供試植物のお世話をするために温室に向かっていた。水やりをしたあと、だいぶ枝が伸びてきたな…と感じたので、剪定でもするか!とハサミを手に取り、『どこを切ってあげたら喜ぶかな~』と考えていた。
その時、自分が植物の感情を考えていることに気づき、ハッとした。
植物だって、脳を持たず、移動こそはできないものの、生きているのだ。
生物なんだから当たり前だろ、と思うかもしれないが、ぼくの中では世紀の大発見だった。
当時、教授からはよく『植物のことを愛しなさい』と言われていて、その頃はこのじじいまたよくわかんないこと言ってるよ~(カス)と思っていたのだが、教授の言っていたことは正しかった。植物は生きていて、ぼくが愛を持って接すればそれに答えてくれる。生きていることに、動物と植物と、そこには何の違いも存在しなかった。
「いのちの食べ方」というドイツの映画があり、前述の教授の講義中に見せられたことがある。“植物が生きている”という気づきを得たとき、この映画のことを思い出していた。自分はこのことに気づくまで、すごく大きな勘違いをしていたのだと思った。
脳の有無ではなく、植物だって生きている。結局のところ、人間が生きるためには生きているものを殺さなければならない。あの日、ぼくはそう感じた。
おまけ
でっけえ気付きシリーズ その2
・摘果摘花をしているとき、麻雀で何を切るか考えるときと同じ脳の部分を使っている!!!!
おわり